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詩劇=夢乃月愛花と美しき乙女達

ストーリー~「購買部のリエル」 その2

昼休みとなった。一斉にみんなが購買部に向かって一直線だった。やはりもう込み合っていた。このマジックアカデミー学園でこんなに混むということは始めてのことだ。これは、史上最大の伝説となった。昼の時間ということで、この日の為に「おにぎり3個セット」、「サンドイッチセット」がなんと破格で販売となった。それを目当てにみんなが並んでいる。職員の先生方も協力し合っている。マロン先生が・・・

「ねえ、ねえキミたち、ちゃんと並んでね。」

リディア先生が・・・

「はい、はい、ちゃんと並んだ、並んだ」

ミランダ先生が・・・

「は~い、みんなおとなしく待っていてね。」など、先生達も大変そうだった。

その姿を見ていた、「ルキア」と「アロエ」が話をしていた。

「ねえ、ルキアちゃん、この購買部ってすごいねえ~。私の好きなイチゴサンドあるかな?」

「あるんじゃない。さっきみたけどあったよ」

「わ~い~。うれしい、アロエあとで買おうっと」

「でも、とても便利ね。ここですべて揃うんだもんね。まあ言うことないけどね」

「なんかアロエね。この購買部でいっぱい買いそう。たくさん、マジカ持って来ないとね。」とアロエは嬉しそうに話していた。

あれから、「おにぎりセット」と「サンドイッチセット」に並んでいる「レオン」と「ラスク」の順番になった。レオンは、リエルと目が合った。

「いらしゃいいませ。何にしますか?」

「うん、おにぎりセットをちょうだい。ねえ、お姉ちゃん、あのさ、お姉ちゃんって可愛いなあ。」

「か、可愛いといわれても、その・・・。やめてください。」

「あ、悪い。ついその口癖が出てしまって・・・・。俺レオンって言うんだ。」

「私は、リエルと言います。レオンさんですね。」と「はい」とリエルは、笑顔で返した。その姿を見ていた、ミランダ先生が近づいて話した。

「はいレオン君たら、ダメでしょう。ナンパなんかして。みんな並んでいるから、早く買いなさい」

「すみません、ミランダ先生」と謝りながら、おにぎりセットを買った。

レオンとラスクは、席が全く空いていなかった為に、中庭で食べることになった。中庭は、噴水があり、花壇がいっぱい並んでいる。その近くのベンチに座って食べることにした。レオンがおにぎりを食べ始めたときにラスクが話しかけてきた。

「ねえレオン、さっきの購買部の女の子なんだけど、気に入ったの?」

「んっ、あの名前何だっけ・・・あっ、リエルちゃん。うん、なかなか可愛いなあ。俺のタイプだなあ、何かもっと話したいなあと思った。」

「うん、本当にレオンって女の子好きなんだね。その女癖やめたらいいのに・・・」

「それは、多分無理だなあ。うちのクラスの女はダメだなあ。ルキアは、まあ胸だし、シャロンは、お嬢様でうるさいし、アロエは、子供だし、そう考えると、やっぱり、リエルちゃんだね。

「まあ、ぼくは・・・アロエがいいんだけどね。」

「アロエか?まあ、子供同士似合ってそうだし、いいんじゃないか?」

「また、そうやって、ぼくのこと馬鹿にするんだから、レオンはもう・・・」

俺さ、決めたんだ・・・

「毎日購買部に行って、リエルちゃんに会いに行くって」

そうレオンは、張り切って話をした。

続く・・・・

~リエルの独り言 ~

「あ~疲れたなあ~。すごく大変な一日だったなあ。でも、楽しかった。こんな毎日が続くのかな?。みんなの姿を見ていたら、私がこの学園に居た頃を思い出したなあ。やっぱり、この学園で仕事が出来て嬉しい。そして、あのレオン君かな、なかなか、面白かったなあ。また、会えるのかな・・・・。明日も頑張ろう。



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